この記事では、山形県、銀山温泉にオープンしたオーベルジュCLANUOVAについて、本館の古山閣とともに、詳細を解説します。
銀山温泉は「東の温泉情緒No1」(日経新聞)にも選考された東日本を代表する温泉街です。温泉街自体が大正ロマンの風情ある街並みで、特に雪景色やガス灯の灯る夜景が有名です。
古山閣は銀山温泉のほぼ中央部、長い歴史を持つ銀山温泉の中でも、最も古い温泉旅館のひとつです。
2017年、新館として、本格イタリアンがいただける、モダンな雰囲気のオーベルジュ、CLANUOVA(クラノバ)をオープンしました。
この記事では、銀山温泉、クラノバがどんな宿なのか、古山閣の歴史とともに、お部屋、お風呂、夕食と朝食まで、ブログでフルレビューします。
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【美食宿】銀山温泉にあったオーベルジュ!最古の宿「古山閣」と最新の宿「クラノバ」をご紹介
山形県 銀山温泉 古山閣新館クラノバに宿泊してきましたので、館内の概要、お部屋、お風呂、夕食と朝食までブログでご紹介します
銀山温泉 古山閣 基本情報
銀山温泉とは
銀山温泉の始まりは、慶長年間(1596~1615年)といわれています。この地にあった、江戸時代には日本三大銀山にも数えられた延沢(のべさわ)銀山の鉱夫が発見したのが始まりとされています。
1689年には銀山が閉山され、その後も湯治場として栄えていましたが、大正2年の大洪水で温泉街は壊滅的な被害を受けました。その復興に際して各旅館が洋風3~4層の木造建築に建て替え、現在の大正ロマンと言われる独特の温泉街の景観が出来上がりました。
現在の旅館は12軒ほど、昭和61年には「銀山温泉家並保存条例」が制定され、現在の風情ある温泉街の景観の保存に一層の努力がされています。
また1980年代には、NHKの朝の連続ドラマ「おしん」の舞台になったことでも有名です。
銀山温泉では四季折々の景色が見られ、特に冬の雪景色が有名ですが、春は桜、夏は緑、秋は紅葉と季節ごとに違った風景がみられるのも魅力の一つです。
銀山温泉 古山閣・クラノバ 基本情報
古山閣・クラノバ 基本情報
銀山温泉 古山閣の公式ホームページはこちら。
古山閣の創業は大正4年(1915年)。銀山温泉の中でも最も古いと言われている4階建て木造建築の旅館です。
創業者は加賀からやってきたとされる脇本長兵衛氏、現在の館主は第18代目というから驚きです。宿の装飾には、加賀藩で用いられた色をとり取り入れているそうです。
外観の特徴は2階の窓にずらりと並ぶ「鏝絵(こてえ)」。古山閣の 鏝絵のテーマは、“花鳥風月”。睦月から師走まで、春夏秋冬〜月ごとに古の風物絵が描かれていて、銀山温泉の象徴的な装飾となっています。
2017年には本館の隣に、本格イタリアンがいただける、モダンな雰囲気のオーベルジュ、CLANUOVA(クラノバ)をオープン。新館の外観は、銀山温泉街の伝統的な街並みにマッチしつつ、遊び心のあるモダンで斬新な景色を造り出しています。
CLANUOVAとは、イタリア語で「クラシック」を意味するclassicaと「新しさ」を意味するnouvaを組み合わせた造語です。
本館は8室、新館は6室の全14室、いずれもプライベート感十分の客室となっています。
お風呂は本館内にある内湯(男湯女湯)と貸切風呂を利用します。
夕食はイタリアン、朝食は洋食と和食から選ぶことができます。
クラノバに宿泊できるのは小学校高学年からとなっています。
支払いは現金のみ(クレジットカードは利用できません)。
- 客室数:全14室(古山閣8室、クラノバ6室)
- 駐車場:無料(15台、銀山温泉街の手前に駐車場あり)
- チェックイン:14:30
- チェックアウト:10:00
古山閣 場所
住所:〒999-4333山形県尾花沢市銀山温泉423
TEL :0237-28-2039
【宿へのアクセス】
自家用車:東北中央自動車道 尾花沢ICから約30分
JR:JR大石田駅より銀山温泉へ、送迎または路線バスで向かう(無料送迎バスあり、要予約)
クラノバ 客室
クラノバの客室は全6室(古山閣は全8室)、いずれもベッド付きの洋室で、街並み側となっています。
(公式ホームページから引用)
客室については記事内で詳細に解説しています。
古山閣 温泉
木のぬくもりを感じる女湯と、懐かしさを感じる石造りの男湯の2種類の内湯、リニューアルされた2箇所の貸切風呂があります。
貸切風呂は、空いている時間であれば、いつでも入ることができます!
- 源泉名…銀山温泉混合泉
- 泉質…含硫黄・ナトリウム・塩化物・硫酸塩温泉
- 泉温…約60℃
- PH値…6.9
- 源泉100%掛け流し
古山閣では日帰り入浴はできません。
お風呂については、記事内で詳細に解説していますので是非御覧ください。
今回の宿泊プランの紹介
公式サイトで予約
今回は公式サイトで予約しました。
今回のプランはオーベルジュプラン(基本プラン)、宿泊費は1泊2日、2食付きで28,750円×2=57,500円でした。

山形県 銀山温泉 古山閣新館クラノバに宿泊してきましたのでブログにてご紹介します
イントロダクション
銀山温泉に近づくにつれて、雪は深くなってきましたが、この日は快晴でした😅
今回は、山形県 銀山温泉 古山閣新館クラノバ(以下クラノバ)をご紹介します。
この記事では、銀山温泉で最も古い温泉旅館と言われる古山閣と、最も新しいクラノバについて、歴史、館内、お部屋、お風呂までフルレビューします。見どころたっぷりの記事となっていますので、ぜひ最後までじっくりとご覧ください。
古山閣の駐車場に到着しました。
駐車場から宿まではすぐ近くなので歩いて向かいます。
さあ、温泉街が見えてきました。何度来てもテンションが上がる瞬間です♪
歩くこと数分、クラノバに到着しました。
銀山温泉と、古山閣、クラノバの歴史と概要をご紹介します。
古山閣とクラノバ 歴史と概要
銀山温泉の開湯は、約400年以上前の慶長年間(1596~1615年)。延沢(のべさわ)銀山の鉱夫が発見したため「銀山」温泉と名付けられたとされています。
大正ロマンと言われる、温泉街の和洋折衷の独特の外観は、大正時代の大洪水の復興に際して各旅館が西洋風の木造建築に建て替えたことから出来上がったとされています。
1980年代には、NHKの朝の連続ドラマ「おしん」の舞台になったことでも有名です。
そんな、歴史ある銀山温泉のほぼ中心部にあり、古さと新しさのコントラストが一際目立つ2つの建物が古山閣とクラノバです。
古山閣の創業は大正4年(1915年)。銀山温泉の中でも最も古いと言われている4階建て純木造建築の旅館です。
創業者は加賀出身とされる脇本長兵衛氏、現在の館主は第18代目というから驚きです。宿の装飾には、加賀藩で用いられた色をとり取り入れているそうですよ。
古山閣の外観の特徴は2階の窓にずらりと並ぶ「鏝絵(こてえ)」。鏝絵は左官職人が鏝を使って描く日本独特の漆喰装飾です。
鏝絵のテーマは、“花鳥風月”。睦月(1月)から師走(しわす12月)まで、春夏秋冬〜月ごとに古(いにしえ)の風物絵が描かれていて、銀山温泉の象徴的な装飾となっています。
2017年、古山閣本館の隣に、本格イタリアンがいただける、モダンな雰囲気のオーベルジュ、CLANUOVA(クラノバ)をオープン。CLANUOVAとは、イタリア語で「クラシック」を意味するclassicaと「新しさ」を意味するnouvaを組み合わせた造語です。
銀山温泉では珍しい近代建築であるクラノバの外観は、銀山温泉街の伝統的な街並みにマッチしつつ、遊び心のあるモダンで斬新な景色を造り出しています。
古山閣本館は全8室、新館クラノバは全6室の計14室、いずれもプライベート感十分の客室となっています。
唐破風(からはふ)の屋根が歴史を感じる玄関から、本館の館内に入ってみましょう。
古山閣 フロントロビー
歴史が感じられる雰囲気が最高♪ 廊下はピカピカです
寒い時期は嬉しい名入りのはんてん
なんて書いてあるかわかる方教えてください^^
スタンプがあったので押してみました
面白い年表^^ 歴史ある銀山温泉も山形では新し目のようです^^
コーヒーは無料でいただけます👍
鏝絵の写真が冊子になっていました。
1階の貸切風呂の手前の湯上がり処のようなスペース。
レトロなアイテムがたくさんありました^^
こちらはクラノバへの連絡通路です。
フロント脇の階段を登ってみましょう。客室は3階まであります。エレベーターはありません。
独特の色使いは加賀藩のものを取り入れているそう
3階には貸切風呂がありました。後ほどご紹介します。
クラノバ側の玄関からは、入るとすぐにレストランとなります。
クラノバはレストランと客室のシンプルな構成です。
チェックイン
レストランのテーブルで座ってチェックインです。
夕食は18時か18時半、朝食は7時半〜8時までのフリータイムとなっていました。
今回の宿泊費は最後に公開します。
クラノバ お部屋レビュー
客室は2階と3階にそれぞれ3部屋ずつ、全6室。いずれもベッド付きの洋室で、街並み側となっています。
クラノバにはお風呂はありませんが、古山閣の大浴場と貸切風呂を利用できます。
3階フロアです。
今回のお部屋は306号室
カードを差し込んで開錠します。
洋室のワンフロアになっています。
室内からの景色です。格子状の木が少し邪魔ですね^^
窓を開けて、少し乗り出すとこの景色です。雪景色の銀山温泉の絶景を見渡すことができます。
窓の前は広縁のようなスペース
天井は梁が剥き出しになっています。
壁は鏝絵と合わせているのか、漆喰で色もおしゃれです♪
ベッドはシングルサイズのローベッド
壁には電源のアウトレットがあります。
クローゼットなどのスペース。
ミニバーのようなスペース。コーヒやお茶のバッグ、お菓子など。
冷蔵庫のミネラルウォーターは無料です。
クローゼット内には湯かご、足袋、浴衣などがありました。
フェイスタオルは古山閣の名入りです。
洗面は木製の台と陶器のシンクでおしゃれ♪
女性用の化粧品(POLA)も用意されていました。
カミソリ、ヘアブラシ、コットンセットなどのアメニティ
ドライヤー
トイレは一般的なウォッシュレット付きです。
お部屋でWiFiが利用できます。通信速度も早いです👍
携帯の電波はやや弱めです。
お風呂のご紹介
古山閣への連絡通路でタイムスリップ♪
こちらの連絡通路から古山閣へ行ってみます♪
細い通路を抜けると・・
大正時代へタイムスリップ♪ 雰囲気がガラリと変わります^^
入り口がロビーにあるこちらが男湯です。
大浴場 男湯
男湯 脱衣スペースです。狭めですが、部屋数も少ないので、大丈夫だと思います。
泉質はpH6.9 含硫黄ーナトリウム-塩化物泉・硫酸塩温泉、泉温66℃です。
大浴場 男湯
開けた瞬間に硫黄の香りがほんのり漂います^^
湯舟は石造りで、5-6人くらい入れそうです。周囲には岩の装飾もされていて雰囲気あります。
お湯は源泉100%掛け流し、多少濁っています。
シャワー付きの洗い場は3つ用意されています。
シャンプーはPOLAでした。
大浴場 女湯
女湯はこちらの廊下の奥にあります。廊下はやっぱりピカピカ♪
女湯 脱衣スペース 男湯より少し広くなっています。
洗面です。化粧品やドライヤーが用意されています。
大浴場 女湯です。
男湯とはだいぶ雰囲気が違い、シンプルな「お風呂」になっています。
洗い場は4つありますが、少し新しい感じです。
お風呂は上に木が縁取られていますが、岩の装飾などはありません。4-5人くらい入れそうな広さです。
貸切風呂 3階
貸切風呂は空いていれば入ることができます。札を返して・・
3階の貸切風呂の脱衣スペースです。
洗面はありますが、ドライヤーやアメニティはありませんでした。
3階 貸切風呂
窓が開いていて、上も外気と繋がっていますので、少し露天風呂っぽい雰囲気です^^
湯舟は石造りで、上に木が縁取られています。貸切風呂としては十分な広さです。
お湯は薄い白濁りの硫黄泉。ほんのりとした香りが上品です♪
手すりもあり、バリアフリーも配慮されていますね。
洗い場がありました。
シャンプー類はPOLAです。
貸切風呂 1階
1階の貸切風呂をご紹介します。
1階 貸切風呂 脱衣スペースです。3階よりも少し広くなっています。
洗面は新しく、ドライヤー、化粧品も用意されています。
貸切風呂です。
湯舟は石造りの湯船で、2-3人ゆったりと入れそうです。
洗い場は2つ用意されていて、シャンプー類は同様です。
お楽しみの夕食
いよいよレストランで夕食です。
テーブルにはメニューのみありました。
ドリンクメニューはワイン中心です。
オススメドリンク。
食事のメニューはイタリアンのフルコースとなっています。
【entrata(先付け)】山形県産カブのスープ
メレンゲ、オリーブオイル、そして薄くスライスされたカブが乗ったコーン風味のスープでした。
【antipasto(前菜)】季節の野菜と生ハム フォンデュータソース
黒い粉のようなものは「ピート」食べられる土のような食材です。
パンはオリーブオイルで 熱々のパンでしたよ^^
【antipasto(前菜)】フォアグラと大根、粒マスタードソース
和食ではなかなかいただけないフォアグラ。薄めでカリカリ、香ばしいフォアグラは、大根との相性抜群で絶品でした。
【antipasto(前菜)】バッカラマンテカートとキノコのソテー
バッカラマンテカートとは、ベネツィアの郷土料理で、干した鱈とジャガイモをペースト状にしたものです。
【pasta】ズワイガニとカラスミ 手打ちタリオリーニ
メインのパスタ料理です。麺はなんと手打ち。タリオリーニは細麺のパスタです。カニの身が厚く濃厚で、濃い味付けのソースが絶品でした。
【carne】尾花沢牛のアロスト 赤ワインソース
メインのお肉料理は尾花沢牛。アロストとはローストビーフのことです。上にはなんとトリュフが乗っています^^
【dolce】エスプレッソ風味のプリン、ピスタチオのジェラート
どちらも濃厚な味わいのデザートです。
レストランで朝食
朝食のおかずはカゴに入っています。朝食は古山閣もクラノバも同じです。
カゴにはサラダ、胡桃の和え物、お漬物、ほうれん草と桜エビの和え物、ヨーグルトなど。
お味噌汁は野菜たくさんです。
コンロの上にあるのはなんとあゆの一夜干し^^
チェックアウト
フロントでチェックアウトです。
今回の宿泊費は大人2人で57,500円(28,750円x2、休前日)でした。
山形県 銀山温泉 古山閣、クラノバいかがでしたか?
銀山温泉の歴史、素敵な景色、ベッド付きのお部屋、美味しい洋食と和食、全てを楽しめる贅沢な宿泊でした。
これからもいろいろな宿をご紹介してまいりますので、引き続きご覧ください。
山形県 銀山温泉 古山閣クラノバ まとめ
- 銀山温泉では最も新しい宿クラノバに宿泊しました
- 全6室川側の洋室のモダンな客室はプライベート感十分です
- お風呂は古山閣を利用するスタイルです
- レストランでいただける本格イタリアンの夕食は素晴らしかったです
銀山温泉の歴史ある古山閣と新しいクラノバの両方を楽しめる贅沢な宿泊でした。
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【美食宿】銀山温泉にあったオーベルジュ!最古の宿「古山閣」と最新の宿「クラノバ」をご紹介
本記事が、銀山温泉 古山閣新館クラノバの情報を知りたい方や、これから行こうと検討している方々の参考になれば幸いです^^。ご質問等ありましたらお気軽にお問い合わせからどうぞ!
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