宮城県 鎌先温泉 最上屋旅館へ行ってきました。
鎌先温泉は約600年の歴史ある温泉で、「傷に鎌先」といわれる「奥羽の名湯」です。
最上屋旅館は、江戸時代創業の老舗宿で、奥州の薬湯と呼ばれる茶色のにごり湯と、豊富な湯花が特徴です。日本秘湯を守る会の会員の宿となっています。
今回は最上屋旅館のスタンダードな客室の一つ、和室「松」(トイレ付き)に宿泊しました。
この記事では、日本秘湯を守る会会員である最上屋旅館がどんな宿なのか、お部屋とお風呂、夕食と朝食まで、ブログでフルレビューします。
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【宮城県 鎌先温泉♨️最上屋旅館】江戸時代創業の老舗宿で奥州の薬湯を楽しむ
宮城県 鎌先温泉 最上屋旅館 和室「松」に宿泊してきましたので、客室、夕食と朝食、館内の様子までブログでご紹介します
鎌先温泉 最上屋旅館 基本情報
鎌先温泉とは
鎌先温泉は、宮城県白石市にある温泉で、開湯はなんと正長元年(1428年:室町時代)といわれる「奥羽の名湯」です。
白石の木こりが鎌の先で岩の隅を打ったところ温泉が湧き出たことから、「鎌先温泉」という名がつけられたとされ、多くの人を癒やし治してきたことから「傷に鎌先」と言われてきました。
鎌先温泉 最上屋旅館 基本情報
最上屋旅館 基本情報
鎌先温泉 最上屋旅館の公式ホームページはこちらです。
最上屋の創業は1789年(寛政元年)とされており、創業200年を超える大変な老舗宿です。木造3階建て。
食事付きの本館「旅籠」と湯治目的の方のための「自炊部」があるのが特徴です。
日本秘湯を守る会会員となっています。
- 客室数:全48室
- 駐車場:完備(30台、無料ただし先着順)
- チェックイン:14:00
- チェックアウト:10:00
鎌先温泉 最上屋旅館 場所
住所:〒989-0231宮城県白石市福岡蔵本字鎌先1-35
TEL :0224-26-2131
【ホテルへのアクセス】
自家用車:東北自動車道 白石ICより車で約15分
JR:JR白石蔵王よりタクシーで約15分
最上屋旅館 客室
本館「旅籠」と別館「自炊部」があり、比較的珍しい自炊部がある湯治宿となっています。
旅籠は、すべての客室のレイアウトが異なっており、最大一部屋5名まで宿泊可能です。また一人部屋も設定されているそうです。トイレありとなしの部屋がありますので、予約の際はご注意ください。
今回は旅籠のスタンダードな客室のひとつ、和室「松」に宿泊しました。
鎌先温泉 最上屋旅館 温泉について
鎌先温泉は、室町時代開湯とされる歴史ある温泉で、古くから多くの人の傷を直してきたことから「傷に鎌先」と言われる名湯です。
大浴場(「三宝(さんほう)の湯」「東光の湯」)と貸切風呂「和光の湯」があります。大浴場は時間で男女入れ替え、貸切風呂はチェックイン後の申し込み順となります(貸切風呂つきプランもあります)
含芒硝食塩泉といわれる、鉄分を多く含んだ食塩泉のにごり湯となっています。
加温ありの源泉100%かけ流し(加水・濾過消毒なし)
- [泉 質]三宝の湯 泉温36℃ ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉(低張性中性温泉)
- [効 能]神経痛、リウマチ、火傷、むちうち症、冷え性、切り傷、手術後の回復等 等(公式ホームページより)
今回の宿泊プランの紹介
公式サイトで予約
今回は公式サイトから予約しました。今回は訳あって「松」2部屋を予約。
今回「仙台名物 牛タン焼き」付きプランです。
宿泊費は1泊2日、2食付き、家族3人(大人2人、子供1人)で50490円(大人18700円、子供 13090円でした(休前日))。
公式ホームページないし電話予約の場合には現金のみとなりますのでご注意ください。カード払いご希望の方は楽天ないしじゃらんでの予約をおすすめします。
宮城県 鎌先温泉 最上屋旅館に宿泊してきましたのでブログにてご紹介します
旅館の概要
鎌先温泉の開湯はなんと室町時代、木こりが鎌の先で岩の隅を打ったところ温泉が湧き出たことから、「鎌先温泉」という名がつけられたとされています。
開湯以来、多くの人をの傷を癒やし治してきたことから「傷に鎌先」といわれる奥羽の名湯です。
最上屋旅館は江戸時代から湯治場として人々に親しまれてきた老舗旅館で、日本秘湯を守る会会員。茶色のにごり湯を楽しめる秘湯宿となっています。
この記事では、今回宿泊した2つのお部屋を中心に、歴史と伝統ある最上屋旅館をたっぷりとご紹介します。

鎌先温泉、最上屋旅館の創業はなんと江戸時代の1789年(寛政元年)。創業200年を超える大変な老舗宿です。
現在の宿は大正時代の建築をほぼそのまま残しており、築約100年の木造3階建てとなっています。

鎌先温泉では唯一の日本秘湯を守る会会員。秘湯感十分の茶色いにごり湯のお風呂はあとでたっぷりとご紹介します。

玄関は古き良き日本の旅館の雰囲気十分です。

調度品も所狭しと並べられています。

こちらはフロント。チェックイン手続きはこちらで行います。

フロントの奥はギャラリーのようになっています。

奥には吊り雛や古い食器などが多数あり、骨董品や陶器が好きな方は楽しめるかもしれませんね。

こちらは売店のようになっています。地元白石や蔵王のお菓子など

この辺りの陶器も売り物です。

なんと言ってもこの古い雰囲気、素晴らしいですね。
チェックイン

チェックインはフロントのカウンターで行いました。
夕食と朝食の時間、貸切風呂の予約などを行いました。

お部屋までは案内してもらいました。
最上屋旅館 お部屋レビュー
今回宿泊した2つのお部屋をご紹介します。
玉垣の間

まずは玉垣の間です。入り口は襖で、上に木製の屋根が付いています。現代のホテルでは考えられないような入り口になっていますが、昔の旅館はこんな感じだったのでしょうね。
一見すると鍵をかけられなさそうですが、もちろん鍵をかけることはできます。

襖を開けると、まず4畳半のお部屋があります。囲炉裏がありますので、お茶でも淹れて客人をもてなすためのお部屋だったのでしょうか。
ふすまの奥は押し入れで、右側のふすまからお部屋に入ります。

こちらが玉垣のお部屋となります。広縁までいれると12畳+αの広さです。

広縁からはほぼ屋根しか見えませんね。

広縁にはチェアとテーブルがありました。

こちらは洗面です。

洗面はシンプルで、石鹸、タオル、茶碗があります。

こちらにはトイレがあります。ちょっと変わった場所ですね^^

一般的なウォッシュレット付きのトイレでしたよ。

窓側から改めてお部屋を見てみます。

床の間には立派な掛け軸とおじいさんの陶器の人形。

クローゼットには浴衣と陣羽織が用意されていました。

帯には最上屋と書かれています。

部屋の隅にバスタオル、フェイスタオル、アメニティがありました。

フェイスタオルには「最上屋旅館」のロゴが入っています。

反対側の隅には小さめのテレビがありました。

エアコンもあります。

特に天井近くには古い建築の跡が残っていて、いい雰囲気となっています。

テーブルの上にはお茶器がありました。

お茶菓子です。

wifiが使えました。通信速度は8.1Mbpsとやや遅めですが、この山奥で使えるのは嬉しいですね^^
最上屋旅館について解説

最上屋旅館の総部屋数は48。旅籠と言われる一般客室が25室、湯治部と言われる金額を抑えた自炊客室が23室あります。
ところどころにある「炊事室」が自炊客室の自炊をする台所となっており、こちらにある冷蔵庫は旅籠の宿泊客も冷蔵庫として利用できます。
旅籠については、全て和室の部屋となりますが、どの部屋も作りが異なるこだわりの仕様で、最大5名までのお部屋となっています。
トイレが共同のお部屋がありますので、気になる方は確認をした方がいいでしょう。

今回宿泊するお部屋は「玉垣」と「田の穂」で、どちらも予約の際は「松」というグレードのお部屋でした。

大浴場は「東光風呂」と「三宝風呂」です。こちらは夜、男女入れ替え制になっていますので、チェックイン日でないと入れないお風呂がありますので注意が必要です。
大浴場については撮影の許可をいただいていますので、後ほどご紹介します。
田の穂の間

今回宿泊したもう一つのお部屋、田の穂をご紹介します。こちらは襖ではなく、木製の扉になっています。

鍵はこんな感じです。

扉を開けると玄関のようなスペースがあります。

やはりこちらも入ってすぐ、3畳の畳のスペースがありました。奥にはトイレがありますが、トイレへの入り口は襖となっています。

トイレはウォッシュレット付きの一般的なトイレでした。

こちらが田の穂のお部屋です。広縁まで入れて10畳+αくらいのお部屋です。

お部屋からの景色です。玉垣と異なり、開放的ななかなかの景色が広がっています。
奥には当ブログでもご紹介している湯主一條が見えています。

広縁には同様にテーブルとチェアがあります。

洗面も同様ですね。

窓側からお部屋を見てみます。中央には津軽塗りのテーブルと座椅子。

上の欄間や柱、襖など歴史を感じられる素晴らしい雰囲気です。

床の間です。立派な掛け軸がかけられていて、小さめのテレビもありますね。
クローゼットには同様に浴衣と陣羽織がありました。
宿の内外を散策
まずは最上屋旅館の周囲を散策してみます。

最上屋旅館は思ったより敷地が広く、周囲の宿とやや入り組んだようになっています。

坂を登ると、上の方には湯主一條が見えています。

こちらが最上屋の端となります。

上の方から見るとこんな感じです。おそらく増築をしたのだと思いますが、大きな屋根が複数見えます。ちなみに今回宿泊しているお部屋は左に見える棟です。

館内です。廊下はぴかぴかです。

トイレのないお部屋があるので、廊下の所々でトイレや大きめの洗面があります。

本棚がありました。
最上屋旅館 大浴場
大浴場をご紹介します。

大浴場は別館の1階にあり、階段を降りていく必要があります。

大浴場の前の廊下です。

大浴場の手前に炊事場がありましたので少し覗いてみました。冷蔵庫はこちらの冷蔵庫を使います。

大浴場の前には洗面がずらりと並んでいて、椅子もあり、自販機もあって少し休めるようになっていますね。
大浴場 東光の湯

まずは東光風呂をご紹介します。男女入れ替えになっており、こちらはチェックイン日に男湯になっていました。

こちらから入ります。

こちらが脱衣スペースです。部屋数の割には少々狭い印象です。

かごの数もちょっと少なめですね^^

洗面もシンプルです。

泉質は、pH7.1、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉となっています。鉄を含んでいるのが特徴です。
泉温は36℃と低めになっています。

加温のみの源泉100%かけ流しです。

こちらが東光風呂です。少々湯気で見えにくいですが、湯舟全体は石でできていて、上に木が縁取られています。大きさは5-6人程度でしょうか。

外には日本秘湯を守る会の提灯が灯っています。景色は見えませんが、窓をあけることもできます。

お湯は茶色のにごり湯で、匂いはほぼしないと思います。

下側が石になっていて、上が木造りになっています。全体の雰囲気はとてもいいですね。

洗い場は3つ用意されていました。

こちらがシャンプーとボディソープです。
三宝風呂

続いて、チェックアウト日に男湯だった三宝風呂(さんほうふろ)です。

こちらは東光風呂より脱衣スペースは広くなっています。洗面やトイレなどはありません。

こちらが三宝風呂です。湯舟は全体が石造りで、全体が東光風呂より広く、10人くらい入れそうです。

洗い場も少し広くなっています。

下側には、地元白石の、小原の材木岩といわれる材木を模したデザインの石が並んでいます。上は木造りとなっています。

お湯は東光風呂と同様の茶色のにごり湯です。

こちらも外には日本秘湯を守る会の提灯が灯っています。やはり景色は見えませんが、窓をあけることはできます。
貸切風呂 和光風呂

貸切風呂和光風呂は今回のお部屋と同じフロアの本館3階から行くことができます。

少し階段を登ります。

こちらが和光風呂です。やはり上には立派な屋根がかかっていますね^^。

こちらが鍵です。キーホルダーというよりは紙ですね・・・^^;

脱衣スペースは貸切風呂にしては広めです。

洗面はありますが、石鹸などはなく、かなりシンプルです。

貸切風呂 和光風呂です。とても雰囲気のあるお風呂になっています。

湯舟は石造りで、上が来で縁取られていますが、全体の形が将棋の駒のような5角形になっているのが特徴ですね。

お湯が出てくる部分も陶器の家屋のようなものになっています。湯口には茶色の鉄分のような湯の花が付着しています。

こちらにも日本秘湯を守る会の提灯が灯っています。景色は見えませんが、窓はやはり開けることができます。

上の方もタイル張りになっています。

洗い場も2つあります。シャンプーとリンスが用意されています。

実際に入るとこんな感じになります。お湯は他のお風呂と同様の鉄分を含む茶色のにごり湯になっています。
貸切風呂はチェックイン後の予約となりますので、希望の方は早めに予約をするといいでしょう。
会場で夕食

夕食は1階の和室の夕食会場でいただきました。

こちらが夕食膳です。大きなお盆で食材がすべて用意されていました。

ドリンクメニューです。

れんこんとゼンマイの煮物

天ぷら 海老、キス、ふきのとうなど

御造り ボタンエビ、マグロ、イカ

海老のマヨネーズ焼き

酢の物 大きなホタテが入っています

煮物 タケノコ、里芋、人参など

茶碗蒸し
メイン料理ですね。豚肉とキャベツの陶板焼き。ポン酢で頂きます。

デザートはフルーツでした。
会場で朝食膳

朝食は同じ会場で朝食膳です。

朝食も同様に、一つのお盆で一気に食事が並ぶスタイルです。めちゃ豪華ですよね^^

サラダ

切り干し大根

ひじき。とても太いひじきです^^

朝食の定番、焼き鮭

こちらも温泉の朝食の定番、温泉卵

野菜のお浸し

豆腐とワカメのお味噌汁。
チェックアウト

チェックアウトはフロントで行いました。現金のみとなりますのでご注意ください。

日本秘湯を守る会のスタンプ帳をいただきました。ここからスタンプをつけ始めました!
Cafe & Shop 粋

ちょうど県民割の地域限定クーポンが余っていたので、すぐ近くのおしゃれなカフェCafe & Shop粋へ立ち寄りました。

地元白石のお土産を中心に、様々なものが売られています。

こちらは白石の名物、白石温麺。

こちらはカフェのメニューです。ケーキもかなり凝っていますが、このアレンジコーヒーがすごいんです^^

こちらはチーズケーキ。生クリームが豪華です。

こちらは季節のケーキ。

そしてこちらはアレンジコーヒー。とても綺麗な花の絵柄です^^

もう一つのアレンジコーヒー。こちらも見事です^^
宮城県 鎌先温泉 最上屋旅館 まとめ
- 鎌先温泉で唯一の日本秘湯を守る会の宿、最上屋旅館に宿泊しました
- 大正時代建築の古き良き日本旅館です
- 含鉄泉のにごり湯は、秘湯ムード満点でした
- 食事も日本の旅館らしい食事で量もちょうど良かったです
歴史と伝統を感じる宿泊で、泉質もよく、素晴らしい宿泊でした。
実際に宿泊したときの様子は動画にもしていますので、見やすい方で御覧ください。
【宮城県 鎌先温泉♨️最上屋旅館】江戸時代創業の老舗宿で奥州の薬湯を楽しむ
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